最期を看取る

酸素室

心不全や間質性肺炎など、末期状態になると酸素療法が必要な病気があります。

今までは、病院で使用している濃縮酸素の機械を貸し出しして、飼い主さんにケージをフィルムやビニールで囲ってハンドメイドの酸素室をしつらえてもらっていましたが、動物用酸素室のレンタルが出来るようになって、自宅での酸素療法が楽になりました。

酸素療法が必要になる場合、ほぼ末期状態で終末期医療になるのですが、自宅で出来ると動物たちは安心して過ごせます。癌の末期でも自宅で点滴をしながら最後を看取ってもらった動物もいます。

最後の見取りは飼い主さんにとって不安なことがたくさんあると思いますが、必要に応じて往診で対応しながら、出来るだけストレスをかけないように最後を迎える準備をすることも大切なことだと思います。

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猫の気持ち

今年で21歳になる猫のマイケルが、日曜から入院しました。月曜の午前中に面会にきた飼い主さんにマイケルを抱っこしてもらう瞬間、急に私の目から涙が流れ出し、飼い主さんにもう長くないから連れて帰って欲しいとお願いしました。
帰った日の夜8時頃抱っこされて亡くなったそうです。

飼い主さんは心配だからもう少し入院させたい気持ちだったようですが、面会に来た飼い主さんの気配を感じたマイケルと目が合った途端、家に帰って抱っこして最後を過ごしたいというマイケルのテレパシーを感じたんです。

日頃終末期の動物に接することが多いため、最期が近付いて来た気配がある場合は出来るだけ在宅治療をお勧めしていますので、マイケルもこの1週間が難しいので在宅でのケアをお願いしようとミーティングで検討していましたが、自分の最期を悟ったマイケルの気持ちが乗り移ったような衝撃でした。

私も始めての経験ですから不思議ですが、マイケルの飼い主さんを思う気持ちの強さを感じました。

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リキがすこし弱った

からこれ3年以上介護をされてる柴犬のリキ君。

時々デイサービスにやってきます。

最近寝ちゃうとまったく起きなかったり、目が覚めると活発に動きたがって、

スタッフに支えられてお散歩したり(室内ですが)、

安定した生活だったんですが、

なんか変。

みんなが感じたリキ君の変化。

そろそろ、

飼い主さんとも、少しおかしいね、という話をしていました。

でも、見事復活。

元気にデイサービスにやってきて、みんな一安心。

リキ君すごい。

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さよならストロベリー

ストロベリーは9歳のウサギです。

お正月過ぎに重度の心不全が見つかり、治療をしていました。

4月には一度危ない状態になり、入院で復活。

安定した日々をすごしていましたが、この2-3日調子が悪いということでつれてこられました。

血液検査で生きていることが信じられないほどの腎不全だとわかりました。

腎不全の治療にあわせた点滴はストロベリーの心臓が耐えれないため、

腎不全の治療は何もせず、そのまま最後を看取ってもらうようにお願いしました。

自宅に帰って、4時間後、静かに息を引き取ったそうです。

体調の悪いストロベリーにとって、片道30分の通院時間はつらかったと思いますが、原因がわからずに亡くなる事は飼い主さんにとってつらいことですから、そうならないよう気遣ってがんばったように思えます。

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さよならリーちゃん

今朝リーちゃんがなくなりました。

18歳でした。

3年ほど前から、時々倒れたり食欲にムラがあったり。

でも、年を感じさせないかわいいおばあちゃんでした。

さすがに、この半年だんだん体重が落ちてきて

気が向かないと食べなかったりする日もあったそうです。

3月の調子のいい日に、これで最後になるかも、というトリミングをしました。

それから一ヶ月。

3日に一回くらい好きなものを食べて、時々散歩に出て、

リーちゃんのペースに合わせて、必要な介助はしつつ

プライドを傷つけないようにおしっこは付き添って自分のしたいところで。

そして、今朝大きな息をしてスッとさよならしました。

いままでありがとう、リーちゃん。

生きる力を見せてくれてありがとう。

最後まで様子を教えてくれたリーちゃんのお母さんありがとうございました。

かわいいリーちゃんと出会うことが出来て

私たちは幸せです。

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発作

13歳のランゼ君は、昨年末から脳の異常を疑う症状が出ていました。

年が明けて、さらに疑わしい症状が出てきたため、MRIの検査も検討したのですが、

ランゼ君はとってもシャイな性格なので知らないところへ検査に行くことはさせたくないという飼い主さんの希望で、

最悪の状態(脳腫瘍)を想定して内科治療をしていくことになりました。

一ヶ月前、お母さんから様子がおかしいという連絡があり急遽往診しました。

右へ右へ回る症状が見られましたが、意識レベルはしっかりしていて散歩もできますし、薬の量を増やして対応していました。

調子も落ち着いて、右に回る以外の異常は見られなくなっていました。

ところが月曜日の夜に、急に発作を起こし、見に行ったときは右側のみの激しいチック(神経症状)がみられ、大変苦しそうな状況になっていました。

急遽鎮静剤を注射しましたが、効果が薄く、注射麻酔を使うことになりました。

安楽死も考えないといけない状態ですが、麻酔の量を加減して発作が出ないようにコントロールしてできるだけ自然に最後を迎えることに決めました。

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チャムちゃんありがとう

昨日の2時ごろ、今チャムちゃんが亡くなったと電話がありました。

今日のお昼に、お父さんとお母さんが、お貸ししていた酸素吸入の器械を持ってこられました。

大きな息を3回してすうっと逝ったそうです。

闘病生活2年4ヶ月、毎月の抗がん剤の治療に耐えて元気に過ごした2年2ヶ月と、体力が弱って介助が必要になった最期の2ヶ月。

抗がん剤の治療中も聞き分けが良く、かわいかったチャムちゃんと

チャムちゃんの生きる希望だったやさしい飼い主さん。

その絆がすこしでも続くようにお手伝いさせてもらって、ありがとう。

いつも満面の笑みで迎えてくれてありがとう。

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往診

チャムちゃんは骨肉腫の手術からもうすぐ2年4ヶ月です。

2月半ばから、ラブラドールのチャムちゃんを通院させるのは難しいので、往診しながら飼い主さんと協力して点滴などの自宅療養をしています。

昨日貧血が進行していることがわかりました。

腫瘍の末期は新しい血液が造られるのを阻害する成分が出てきて貧血が進行するとこがあります。

チャムちゃんも重度の貧血でしたので、しんどさが増していたようです。

対策は輸血しかありませんが、輸血しても1週間程度の時間稼ぎにしかなりません。

お母さんは一日でも長生きして欲しいが、自分のエゴで無理して生かしているのではないかとの思いで葛藤されていました。

こんな状態でもチャムちゃんはお兄さんが帰宅すると体を動かしてうれしそうに尻尾を振ります。

うれしい感情がある間は治療しようね、という結論になりました。

でも、今日チャムちゃんに会いに行くと、シッポはふってくれますが、勢いがありません。

飼い主さんもそう長く持たないことはわかっていても、少しでも楽にさせたあげたい一心で400mlの輸血と酸素吸入を始めました。

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